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【海外ドラマ】本当に面白くてみんなに観てほしい、かなり偏った海外ドラマランキングTOP10

みなさん、海外ドラマはお好きですか?
僕は海外ドラマを見続けてもう10年以上経ちますが、いまなお海外ドラマ愛は膨れ続けています。
一昔前は海外ドラマと言えば、「暇つぶしのために観る」、「映画より下」などのネガティブな意見もあったかと思いますが、マシュー・マコノヒーケヴィン・スペイシーなどのハリウッド俳優が海外ドラマに出演したり、「セブン」、「ドラゴン・タトゥーの女」で有名なデヴィッド・フィンチャー監督が積極的に海外ドラマの製作に乗り出したりと、海外ドラマは新たな立ち位置を確立しつつあります。

そこで今回は自身の海外ドラマ遍歴を冷静に整理する意味も込めて、ランキング形式でおすすめ海外ドラマを紹介したいと思います。最近の作品だけでなく、オールド作品もご紹介します。
ただ、あくまでランキングは僕の主観によるものなのでその点はご理解いただき、お楽しみください。

10位:HANNIBAL

HANNIBAL/ハンニバル DVD BOX

HANNIBAL/ハンニバル DVD BOX

 

サスペンス映画の金字塔、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士の若き日を描く本作。ただし、物語の時代としては2013年に設定されており、映画とは時系列が異なります。
HANNIBALのドラマ化を知った際、「ハンニバル・レクターアンソニー・ホプキンス以外考えられない」と思いましたが、大きな間違いでした。
本作でハンニバル・レクター博士を演じるのは、「007 カジノ・ロワイヤル」で悪役として大きな存在を残したデンマークの至宝マッツ・ミケルセン。危ない精神異常者という印象が強かったアンソニー・ホプキンスレクター博士とは違い、マッツ版レクター博士は知的でどこまでも美しく、何より紳士です。
その分、時折見せるサイコパスとしての眼差しには本当に恐怖しますし、マッツの屈強な体格が物語に説得力を与えます。これだけ強そうな人だったら、FBI捜査官や成人男性が負けても無理ないと。。
そして映画版とは違い、ドラマ版ではレクター博士自ら料理するシーンが多くありますが、この料理する様がかっこいい。。マッツのエプロン姿や包丁さばきなどは、ホント憧れます。(料理の材料は置いておいて。。)

というように、新しいハンニバル・レクター像を作り上げた本作は、映画シリーズのファンだとしても十二分に楽しめると思います。(むしろ、映画の小ネタがあちこちに散らばっているので、映画シリーズは一度見ておいた方が楽しめます。)
ただし、グロシーンがあまりに強烈なため鑑賞するには注意が必要です。また、本作はシーズン3で打ち切りになっており、エンディングは多少駆け足感があったためこの順位としました。

9位:House of Cards

ケヴィン・スペイシーの大スキャンダルにより、悪い意味で注目を集めてしまった本作ですが、作品自体は傑作に違いありません。映像ストリーミング配信会社のNETFLIXが、オリジナル作品の第一弾として製作した本作はまさに海外ドラマに様々な意味で改革を起こしました。デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮を務めたり、ネット配信ドラマとしては初のエミー賞受賞だったりと。
この辺りについては他の方が散々記事を書いているので 、僕はあくまで物語について書きます。

本作はケヴィン・スペイシー演じる下院議員のフランク・アンダーウッドが、自身の野望実現のためにあの手この手を尽くし、成り上がる様が描かれています。一見よくあるドラマにも見えますが、野望達成のための執念を時にはポップに、時にはシリアスに、洗練された映像で表現されている点が本作の魅力だと思います。
フランクは、シーズン1ではホワイトハウス入りを目指しますが、ホワイトハウスへの道は決して楽ではなく、様々な障害に阻まれます。しかしフランクは如何なる障害もなぎ倒し、確実に前進します。人を傷つける、裏切る、貶める、フランクは必要とあればこれらを迷うことなく実行します。その姿は、まさにダークヒーロー!
サスペンス好きにはたまらない作品であることは間違いないです。

8位:The Closer

クローザー <ファイナル・シーズン> コンプリート・ボックス [DVD]

クローザー <ファイナル・シーズン> コンプリート・ボックス [DVD]

 

 海外ドラマは、1話完結物(BONES、クリミナル・マインドなど)と続き物(プリズン・ブレイク、リベンジなど)に分けることができます。1話完結物のメリットは、気軽に見れること。デメリットとしては、物語が軽くなったり、単調になってしまうということがあります。
しかしこのクローザーは、1話完結物でありながら、重厚な物語をこれでもかと放り込んできます。

クローザーはロサンゼルス市警察を舞台にした、いわゆる刑事もののドラマです。そのため殺人事件が主なエピソードになるのですが、事件や登場人物の背景が綿密に描写されており、エピソードによっては見ていることが辛くなる瞬間が多々あります。グロ描写などは一切無いのですが、キャラクターの会話から想像が膨らんでしまい、頭の中で非常に残酷な映像が流れてしまうのです。
ただ、それでもテンポよく見れる理由としては、登場人物の各々のキャラクターが立っているから。
特にキーラ・セジウィック演じるブレンダリー・ジョンソンは、愛してやまないキャラクターの1人です。キュートで、破天荒で、強くて、そして脆い。「クローザーにハマる」≒「ブレンダにハマる」と言っても過言ではありません。これは、吹替えを担当している山像かおりさんの影響もあるため、吹替えで見ることを強くおすすめします。
※僕は海外ドラマは、吹替え派です!

7位:Breaking Bad

 海外ドラマ好きなら、一度は耳にしたことであろうBreaking Bad。第66回エミー賞では主要6部門受賞という快挙も達成したまさに怪物ドラマです。
練りに練られたストーリー、全く飽きさせない映像、何より終わってほしいところで綺麗に終わるという潔さなど、まさに歴史に残る素晴らしい作品なのですが、本作はブライアン・クランストン演じる主人公ウォルター・ホワイトに共感できるか否かがこのドラマへの愛着に繋がると思います。

本作のあらすじは、末期がんを宣告された化学教師のウォルター・ホワイトが、家族に財産を残すためにドラッグ密造を行うサスペンス・ドラマです。僕は最初、「気弱な化学教師が、器のでかい闇の帝王に変貌を遂げる様」が見れると思っていたのですが違いました。
たしかに闇の帝王になっていくのですが、ウォルターは最後まで自己中心的な考えで、他人を、友人を、家族を不幸へ引きずり込んでしまいます。しかも、それはすべて家族のために”やってあげている”と考えていて、正直僕は共感どころか、ウォルターに嫌悪感すら感じてしまいました。あと妻のスカイラーにも。。。
他の作品と違い主人公に魅力を感じませんでしたが、その分輝きを放っていたのがアーロン・ポール演じるジェシー・ピンクマン。「Breaking Badはジェシー・ピンクマンという男の成長を記した物語である」と僕は勝手に思っています。シーズン1ではただのドラッグ・ディーラーだった男が様々な挫折、数々の出会いを経験し、紆余曲折しながらも何とか人生を進もうとしている様に、激しく心を揺さぶられました。何より、アーロン・ポールの演技が凄まじい。。憑依型という言葉がピッタリくるような役者さんだと思います。
また、脇役陣のキャラクターも個性が突出しまくりで、最後まで物語に没頭し続けながら感動の大フィナーレを味あうことができるでしょう。

6位:Friends

 もう二度とこんなドラマには出会えないだろうと確信できるほど、最高のコメディ・ドラマ。それが、フレンズです。
1994年から2004年にかけて放送された伝説的なドラマですが、現代の高い映像クオリティーに慣れている人からみるとオールド感は感じると思います。しかし、それでも見てほしいし、見たら必ず幸せになれるはず!と断言したくなるほど、僕はこのドラマが大好きです。
物語としては6人の男女の日常を描いたものですが、シーズンが進むごとにキャラクター同士の人間関係が発展し、コメディー・ドラマなのにストーリーも重要になってきます。
本作は主要キャスト6人全員が主役といっても過言ではない作りですが、シーズン3を見終わるころには、この6人全員に愛情を持っている自分に気付くはずです。僕は今でもフレンズを繰り返し見るのですが、理由はいたって単純。この6人に会いたくなるからです。僕にとって、レイチェル、ジェシー、モニカ、チャンドラー、フィービィー、ロスはただのドラマの登場人物ではなく、まさに友達(フレンズ)なのです。

5位:デスパレートな妻たち

 おいおい、Breaking Badより上の順位かよ!っていう意見が飛んできそうですが。。シーズン1からリアルタイムで見ているので人一倍思い入れが強く、この順位としました。面白いはもちろんですが、何より好きって気持ちが強い作品です。
デスパレートな妻たちは、コメディ・ドラマという立ち位置ながらサスペンスの要素も入っており、先が気になる構成になっています。ついつい一気見しがちな作品です。
この手のドラマはシーズンが長くなると色々物語が破綻しがちなのですが、本作も実は破綻していると思っています(笑)。それでもこの作品に魅力を感じてしまうのは、主要キャスト4人の魅力と各エピソードの終わり方が秀逸な点です。エピソードの最後には、必ず心がほっこりするいい話を挟んで気持ちのいい終わり方をしてくるんですよ、このドラマは。
基本はコメディ物なのでかなり笑えて、サスペンス要素もあるのでハラハラしたり、そして最後には必ず優しい気持ちになれる、それがデスパレートな妻たちです。この基本スタンスをシーズン8まで崩さずにやり通したことに、畏敬の念を感じます。最終シーズンは、まさに大フィナーレでした。

4位:Better Call Saul

 「スピンオフ物は成功しない」という僕の持論を、見事に打ち崩してくれた最高の作品、それがベター・コール・ソウル(ソウルに電話しよう!)です。
Breaking Badで強烈な印象を残したソウル・グッドマンを主人公とした、Breaking Badのスピンオフに当たる本作。時系列としてはBreaking Badより以前の話で、ソウル・グッドマンが本名のジミー・マッギルで弁護士活動を行っているときから、どのようにソウル・グッドマンになったかを描いています。
Breaking Badのスピンオフのため、Breaking Badのキャラクターも何人か出てくるのですが、準主役と言っても過言ではないのがマイク・エルマントラウト。帝王ガスの右腕として暗躍した、あの渋すぎるおじいちゃんです。
Breaking Badでは寡黙なイメージしかありませんでしたが、本作ではマイクの悲しい過去や何故犯罪に手を染めるにいたったかの葛藤が描かれています。そして色々と凄すぎる犯罪スキルもこれでもかと披露してくれます。
もちろん、主役のソウル・グッドマンも魅力全開で、あのテンポのいいトークに、スタイリッシュな映像の合わせ技とくれば、面白くないわけがありません。それと、本作にはソウルの兄も登場します。この兄はある特殊な病気にかかっているのですが、この設定が本作にいいスパイスを与えています。(何の病気かは見てのお楽しみ)
もはや伝説となりつつあるBreaking Badのスピンオフ作品ということで、懐疑的な見方などあったかと思いますが、そのプレッシャーをはねのけ想像以上の作品となったベター・コール・ソウル。Breaking Badファンなら、必須の作品です。

3位:True Detective

 マシュー・マコノヒーダラス・バイヤーズクラブアカデミー賞を受賞した翌年に本作に出演したこともあり、大いいに注目を集めた本作。
一昔前は「映画>ドラマ」という声もあったかと思いますが、近年ドラマのクオリティーはあがる一方で、2時間という制約がある映画とは違い、時間的制約がないドラマは人の心の移り変わり、複雑な人間関係などをより深く表現できる媒体と言えます。

本作は1995年に発生した連続殺人事件を追う2人の刑事の物語です。時系列としては、殺人事件発生当時の1995年と17年後の2012年を行ったり来たりします。全編を通して陰鬱な雰囲気で、画面から汗のにおいまで漂ってきそうな独特な映像美に、一気にTRUE DETECTIVEの世界に引き込まれるでしょう。
殺人事件自体もサスペンスファンはかなり興味がひかれる設定ですが、何より主人公2人の刑事のキャラクター、心の変化、周囲の人間との関係性に一瞬たりとも目が離せなくなります。特に主人公の1人であるラスト・コール刑事は、まさにマシュー・マコノヒーにしか演じることのできない唯一無二なキャラクターです。
また、本作はシーズン2まで放送されておりますが、シーズン1とシーズン2は全く別物です。TRUE DETECTIVEシーズン1は全8話で完結するので、非常に見やすい作品です。シーズン2になると、キャラクターや設定も一新され、全く別のドラマになっています。(ちなみにシーズン2はコリン・ファレルが主演!)
脂が乗りまくっているマシュー・マコノヒーが怪演している本作、は海外ドラマファンはもとより、映画ファンも必見ですよ!

2位:The Walking Dead

 海外ドラマに明るくない人でも、このドラマの存在は知っているかもしれません。「WALKING DEAD」というタイトル通り、ゾンビが蔓延した世界を描いている本作。
これまでゾンビを描いた映画は数多くあり、その中で名作とうたわれる映画もあります。すでにゾンビの世界観は映画で表現し尽くされていると思っていましたが、本作はドラマという長丁場の利点を生かして、極限の世界に放り込まれた人間の心理を、また人が変わっていく様をとても丁寧に描いています。
特に顕著なのが、主人公のリック・グライムズ。シーズン1、2では正統派ヒーローだったリックですが、シーズン3あたりから人が変わっていきます。とんでもない出来事の連続で、凶暴な側面が表れてくるのですが、ある意味この極限の世界に順応していっているんですね。そういう意味でいうと、本作はある意味ドキュメンタリーとも言えるかもしれません。
そのため、このドラマでは目を覆いたくなるような場面が多く存在します。グロ描写に慣れている方でも、殺される人、殺してしまった人の背景が丁寧に描かれている分、その設定に心がやられてしまう可能性もあるので、視聴する際は十分にお気を付けください。
ただ、本作は絶望の世界の中でも、生きる希望を要所で描いています。絶望だけで終わらないのが、本作が世界中に支持される魅力だと思います。

1位:HOMELAND

 僕がこれまでに見た海外ドラマの中で、最も心揺さぶられた作品がHOMELANDです。
正直思い入れが強すぎて、自分のつたない文章では本作の魅力を正確にお伝えする自信はありません。なので、まず本作を見てください(笑)。
と言ってしまうと元も子もないので、頑張って書きます。本作はCIA職員のキャリー・マディソンと8年間戦争捕虜としてテロリストグループに捕まっていたニコラス・ブロディを中心に、アメリカとテロリストとの戦いを描いています。このキャリーとブロディの設定が、本作を魅力的な作品に仕立てています。
キャリー・マディソンは双極性障害という持病を抱えているため、CIAには病気を隠しながら働いています。そのためキャリーは気分の浮き沈みがとても激しいのですが、キャリーを演じているクレア・デインズ本人が双極性障害を抱えているのでは?と疑いたくなる演技力です。
一方のブロディは、8年間戦争捕虜としてテロリストに捕まっていたところを救出され、一躍ヒーローとしてアメリカに帰国します。しかし、実はテロリストに寝返ったのではないか?とキャリーに疑惑を持たれ、また捕虜として8年間も幽閉されていたことによるトラウマに苦しめられます。このニコラス・ブロディを、ジェームズ・ボンド候補にも名前が挙がったダミアン・ルイスが熱演しています。
ちなみに2012年のエミー賞では、ダミアン・ルイスが主演男優賞、クレア・デインズは主演女優賞のW受賞をはたしています。
なお僕の個人的な感想としてはシーズン1はあくまで準備運動といった感じですが、シーズン2からは怒涛の展開の連続です。僕はシーズン2に入ってから、完全にHOMELANDにハマりました。そのため、シーズン1でピンと来なくても、シーズン2も見ることを激しくおすすめします。そしてシーズン3で一旦の完結を迎えるのですが、シーズン3のラストシーンは生涯忘れることはないと思います。それほどまでに、完璧なシーンでした。

 

というように、自分の思いつくままにおすすめ海外ドラマについて語ってみました。改めて言いますが、海外ドラマは非常に進化しています。2時間という時間制約がある映画とは違い、物語をより深くまで掘り下げることのできるドラマは、これからもさらに注目を集め続けることでしょう。
これまで海外ドラマに興味がなかった方も、これを機に海外ドラマに触れてみてはいかがでしょう?面白いですよ、海外ドラマ。