近年の海外ドラマは、映画のドラマ化が増えているように感じます。
思いつくものをあげると、「ハンニバル」、「ファーゴ」、「スリーピーホロー」などなどなど。
正直、当初は拒否反応がありましたね。人気マンガを実写映画化する流れのように感じてしまい。。
しかし「ハンニバル」を見て、映画のドラマ化最高!!とあっさり心変わりしました(笑)。
ハンニバルの素晴らしさについては、以下の記事で書いています。
映画のドラマ化作品に拒否反応が無くなったところで、ハンニバルの次に出会った作品がNETFLIXオリジナル作品の「ザ・シューター」です。
ちなみに映画では、マーク・ウォールバーグが主演で、2007年に日本で公開されています。
どういうストーリー?
ざっくりあらすじをいうと、元スナイパーのボブ・リー・スワガー(以下ボブ・リー)は 、元上司のアイザック・ジョンソン大佐(以下アイザック)にアメリカ大統領の暗殺計画があることを知らされ、その阻止を依頼される。ボブ・リーは予想狙撃ポイントをアイザックに報告するが、実際に狙撃が行われ、アメリカ大統領の隣にいたウクライナ大統領が暗殺されてしまう。ボブ・リーは罠にはめられ、ウクライナ大統領の狙撃犯とされてしまうが。。。
という、クライム・サスペンスです。結論から言うと、「めちゃめちゃ面白いので、ぜひ見てほしい」というレベルです。
では、このドラマの魅力を書いていきたいと思います。ネタバレ無しなので、ご安心を。
ボブ・リーは男の理想像である
「海兵隊史上最高のスナイパー、それがボブ・リー・スワガーである」
はい、この設定に反応した方、確実に本作に魅了されます。本作でボブ・リーは、あらゆる手段を使ってピンチを切り抜けていきます。
前述したように、ボブ・リーは海兵隊史上最高のスナイパーなので、狙撃に関して長けていることは想像するに難くないと思いますが、体術やサバイバル・スキルも相当優れています。また、そういった点をドキュメンタリーのように描いている点が、本作最大の魅力だと思っています。
例えば第1話では、ボブ・リーが大統領の狙撃ポイントを調査するのですが、その調査の様子が実に細かく描かれています。風速、人間の頭部の大きさ、大統領が車から降りて歩くルートを考慮してから、現地の下見を行い、狙撃ポイントを割り出し、自身も1580YDS(1.44km)離れて狙撃を行うなど、その様子はドキュメンタリーのようでありながら、テンポよく見せており、こちらを一切飽きさせません。
また、ボブ・リーは刑務所に入ったり、森に逃げ込んだりと、様々な危機に直面しますが、ぞれらをどう乗り切るかは、実際にその目で確かめてください。よくある素手での戦闘もまさに格闘術という感じなので、捨てシーン一切なしですよ。
魅力的な俳優陣
このボブ・リーを演じるのは、ライアン・フィリップ。
はい、スーパーイケメンです。この甘いマスクに、バランスが取れた体格を持つライアン・フィリップが、ボブ・リーを演じることで、ボブ・リーの魅力がさらに増しています。
そして吹替えを担当するのが、加瀬康之さん。映画や海外ドラマの吹替えなどでは、その声は必ず聞いたことがあるはずです。ライアン・フィリップと加瀬康之さんがタッグを組むことで、ボブ・リーを男の理想像へと仕上げています。
そして、忘れてはいけないのが、ヒロインの存在。ボブ・リーの妻である、ジュリー・スワガー。
このジュリーを演じるのは、シャンテル・ヴァンサンテン。
笑顔が眩しい。。こんな美人、今までどこに隠れていたんだって感じです。
映画のドラマ化の利点
映画のドラマ化の最大の利点は、物語を深く掘り下げられる点でしょう。映画では2時間という時間的制約がありますが、ドラマでは1話42分だとして、1シーズン10話構成であれば420分間です。ザ・シューターでは、420分間ボブ・リーの魅力を十二分に堪能できるというわけです。
ですが、この時間的制約の無さは諸刃の剣でもあるわけで、中弛みに繋がってしまいます。Breaking Badのように、「終わらせるべきタイミングで終わらせた」ドラマもありますが、ザ・シューターも駆け抜けて終わってほしいと切に願うばかりです。
ちなみにザ・シューターは、シーズン2までNETFLIXで公開されています。シーズン1ではある種の完結を迎えており、シーズン1に関して言えば全速力で駆け抜けた最高のシーズンと断言できます。
と、今後も映画のドラマ化は進むことでしょう。最初は人気に乗じて資料率を稼ごうしてるんじゃないかというネガティブなイメージがあった映画のドラマ化ですが、蓋を開けてみれば「物語や人物の深堀りをした、映画よりも内容が濃い物語」という最高のリメイクであると言えます。
そのため、僕のようにネガティブイメージから食わず嫌いしている方は、まず視聴することをお勧めします。中でも、ザ・シューターはお勧めですよー!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。