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【レビュー】グリーンブック_ヴィゴ・モーテンセンの隠しきれない大人の色気

アカデミー賞作品賞を受賞したグリーンブックを早速見た。

gaga.ne.jp

 

助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリに注目しがちだが、自分は完全にヴィゴ・モーテンセンに釘付けでした。ヴィゴ・モーテンセンは昔から好きな俳優で、特に彼が主演を務めたイースタン・プロミスは決して色あせない名作だ。

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 そのヴィゴ・モーテンセンは、本作では体重を20kgも増やし、完全な別人となっていた。これまでの役柄のせいか、勝手に無口な人というイメージを持っていたが、本作ではおしゃべりで、がさつという、まさに別人だ。
だが、あの渋すぎる眼差しは隠せないというか、目の輝きが他の俳優とは全く違う。俗にいう大人の色気が凄すぎる。この人は、どれだけデブになろうと、はげになろうと、かっこよさからは逃れられない気がする。

では、助演のマハーシャラ・アリだが、海外ドラマ好きの自分にとっては、ハウスオブカードのレミーダントンのイメージが強い。また、True Detectiveのシーズン3では主演も務めており、昨年のムーンライトでもアカデミー賞助演男優賞を受賞していたりと、今ノリにノリまくっている俳優だ。

本作では、完全な自分の好みによるが、「やっぱりヴィゴ・モーテンセンすげぇ」という一番に思った。
本編では、ヴィゴ・モーテンセン演じるトニー・リップは、黒人に対して「ものすごく嫌いなわけではないけど、何となく嫌い」という微妙な立ち位置にいた。
しかし、マハーシャラ・アリ演じるドクター・シャーリーのピアノの演奏、彼の勇気に触れ、徐々に変わっていく様を自然に演じている。ドクターと一緒に旅をすることで、彼が他人からどんな扱いを受けているかを目の当たりにすることで、「これはおかしい」と気付く様、また、どんな屈辱的な扱いを受けようが、決して冷静さを失わない毅然とした態度と、あえて危険な南部にツアーに回るという勇気をその目で見ることで、トニーが人として成長していく。

この映画は何か大きな事件が起きるわけではないので、見ている途中で、「この映画はどういう終わり方をするのだろう」と感じたのだが、納得のラストだった。
人種差別という思いテーマを扱っているが、見ると前向きになれる素晴らしい映画だ。