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【NBA】NBA All-Star 2018 今年のオールスターゲームは転機となりうるのか?

今年もやってきましたNBAオールスターゲーム
NBAファンであれば毎年楽しみにしているこの季節。ただ、最近のオールスターゲームは明らかに「試合」としての質が落ちていると思います。この気持ちは、世界中のNBAファンが感じているはず。

オールスターゲームの異変

異変を感じたのは2015年。ラッセル・ウェストブルックがMVPを受賞したニューヨークで行われたオールスターゲームです。
毎年オールスターゲームはディフェンスが甘くなるもの。2015年のオールスターゲームも例外ではありませんでした。がしかし、例年と違う点はあまりにも3Pが多すぎるということ。ディフェンスが甘い分、選手全員が外からの3Pを打ってしまい、面白さのかけらもない。。ディフェンスが甘いのであれば、ヴィンス・カーターの1人アリウープ、シャックのPGなど普段の試合ではあり得ない技、シチュエーションを見せて欲しかった。。

そして何より違った点が、ディフェンスが最後まで甘かった点。例年であれば第4Qは選手全員が真剣になり、ガチンコ勝負が始まります。オールスターメンバーの真剣勝負、ファンであればこれが何より見たいものではないでしょうか。

記憶に残るオールスターゲーム

真剣勝負として思い出されるのは、2001年のオールスターゲームだと思います。アレン・アイバーソンがMVPを受賞した有名なオールスターゲームです。また、個人的に思い入れがあるのが、2008年のニューオリンズで行われたオールスターゲームレブロン・ジェームズがダーク・ノヴィツキー越しにダンクを決めたシーンは、オールスターメンバーの中でも特別な存在であると世界中に証明した瞬間だと思います。


2008 NBA All-Star Game Best Plays


あとは、NBAチームがないラスベガスで開催された2007年のオールスターゲーム。第4Qの終盤にコービー・ブライアントジョー・ジョンソンのディフェンスを抜き去り、強烈なダンクを叩き込んだ瞬間。
当時キャリアの絶頂期であったコービー・ブライアントですが、その実力を改めて世界中に知らしめてくれました。


2007 NBA All-Star Game Best Plays (720p HD)

笑いあり、サプライズあり、最後は真剣勝負でファンを魅了してくれる、それがオールスターゲームと僕は思っています。しかし、2015年以降のオールスターゲームはただ3Pを打つだけの、緊張感が一切ない消化試合のようなものになってしまったと感じています。

今年のオールスターゲームは変わる?

改めて言いますが、オールスターゲームを残念に思う気持ちは世界中が感じていると思います。そこでNBAは、オールスターゲームの改革に乗り出しました。それが「EAST」「WEST」に分かれるのではなく、「EAST」「WEST」でキャプテンを決めて、そのキャプテンが「EAST」「WEST」関係なく、投票で選出されたオールスター選手をドラフトしていくという新制度。そのため、今年のチームは「TEAM LEBRON」「TEAM STEPHEN」というチーム名です。
※EASTのキャプテンがレブロン・ジェームズ、WESTのキャプテンがステフィン・カリー。

レブロン・ジェームズとステフィン・カリーがプライベートで仲がいいかどうかまでは分かりませんが、3年連続ファイナルで勝負している者同士、オールスターゲームであっても負けたくないという気持ちは必ずあると思います。
そのため今年のオールスターゲームでは、この新制度によってあの緊張感ある真剣勝負を見られるのでは?と期待しています。
2018年のオールスターゲーム、本当に楽しみですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【ゲーム】ゲームは1日30分までと言われ育った少年が、30歳になるとゲームにハマりにハマってしまった。

みなさんは、ゲームはお好きですか?小学生のころ、中学生のころは、ゲームやっていましたか?
僕は今30歳ちょい過ぎですが、幼稚園でファミコンスーパーマリオを買ってもらってからゲームをやってきました。ゲームを全く買ってもらえない家庭ではなかったのですが、ゲームをする時間はかなり厳しく制限されていましたね。

幼稚園、小学生のころは、ゲームは1日30分まで!そのため、全くゲームが進まない。。ファミコン時代はセーブという機能がそもそもないため、クリアなんてまず無理。スーファミに進化しても、1日30分じゃほぼ進まないし、上手くならない。ポケモンドラゴンクエストモンスターズのような育成系は、やり込み時間が物を言ってくるので、友達と比べると圧倒的に弱い。だから、自然とゲームから遠ざかっていきました。
また当時は「ゲームをやることは悪で、外で遊ぶことが正義」みたいな風潮が強かったと思います。そのため、ゲームをやることに何となく後ろめたい気持ちも感じていました。

ただそういう少年時代を過ごして30歳を過ぎた今、僕はあることを思うようになりました。

「ゲームがしたい!」

だって僕、人生でゲームを全クリしたことなかったんですよ(2017年夏に人生で初めてゲームを全クリしました)。ドラクエもやったことないし、ファイナルファンタジーは9しかやったことないし、しかも全クリできず。。あとRPGでいえばクロノ・トリガーはなかなか進んだのですが、どうしてもクロノを生き返らせることができず断念。
メタルギアソリッド1もクリアできなかったし、むしろ1しかやったことない。というか、やったことのあるゲームが少ない。。

なんかバカみたいに聞こえるかもしれませんが、このまま人生を過ごしていくと後悔すると思ったんです。そこで、まずプレイしたゲームは、小学生のときに断念したクロノ・トリガーです。

クロノ・トリガー(特典なし)

クロノ・トリガー(特典なし)

 

ニンテンドーDSの携帯機から入ったのがすごく良かったと思います。やっぱり今は会社も家庭もあるので、移動時間にちまちまと進めました。そうして、小学生の自分には生き返らせてあげれなかったクロノを生き返らせてあげて、ラボスも見事倒せました!このときの達成感っていったら、半端なかったです。

そうして、見事にゲームにハマりましたね。そこで次にとった行動は、大人の利点、財力にものをいわせスーパーファミコンミニ、PS4、Nintendo Switch大人買い。ソフトはメタルギアソリッド5、マリオカート8DXです。

マリオカート8 デラックス - Switch

マリオカート8 デラックス - Switch

 

 メタルギアソリッドを1しかプレイしたことがない僕にとっては、5なんてもういろいろ進化しすぎて感動しかない。
マリカーは友達とオンライン対戦をするために買いましたが、オンライン対戦なんてもちろん初めて。オンライン対戦って、めっちゃ楽しいっすね。友達も社会人でなかなか集まれないのですが、オンライン対戦だと自宅にいながらさっと友達とゲームができる。今の僕にとって、この時間は何物にも代えがたい楽しい時間です。
また、スーパーファミコンミニは普通なつかしさに浸るものだと思いますが、僕の場合は当時出来なかったゲームをやるために買いました。聖剣伝説2、FF6、ドンキーコングロックマンXレトロゲームなのに新鮮さしか感じないです。

今では時代が変わり、ゲームの立ち位置もだいぶ変わったと思います。もう、ゲームをやることが悪ではないんです。PlayStation4のCMにもありましたが、できないことができるって最高です。ゲームは映画でもない、ドラマでもない、舞台でもない、自分自身が主人公となり、異なる世界を疑似体験できるメディアです。
決して人生に悔いを残さないよう、僕はこれからゲームをやっていきます。といっても、ゲームについては全然の初心者。おすすめゲームがあったら、教えてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【海外ドラマ】マンハントの感想 / 爆弾魔ユナボマーに対しての誤解

アメリカの犯罪サスペンス物の映画やドラマが好きな人であれば、「爆弾魔ユナボマー」を耳にしたことはあると思います。ただ、ユナボマーがどういう人物で、具体的にどういった犯行を行ったかまでは、日本では知られていないのではないでしょうか?僕は全く知りませんでした。
そんな爆弾魔ユナボマーを逮捕するまでの経緯をFBI捜査官目線で描かれた物語が、Netflixオリジナルドラマの「マンハント」です。

www.netflix.com

ちなみに、「爆弾魔」と聞いてみなさんはどのようなイメージを持ちましたか?僕は派手好きで、目立ちたがり屋で、爆発に快感を感じる短絡的思考を持つ人物像を思い描きました。これは、刑事ドラマやサスペンス映画のイメージに強く影響されています。
ですが、ユナボマーことセオドア・カジンスキーはこういった人物像とは真逆の人物です。このドラマは、ユナボマー事件を知るとともに、セオドア・カジンスキーの孤独の一端を感じとれる作品になっています。また、物語としては、FBI捜査官でプロファイラーのジム・フィッツジェラルド視点で描かれるため、いかにしてユナボマーを追い詰めたか、またフィッツジェラルドが捜査にのめり込んでしまい、彼自身も闇に囚われてく様も本作の見どころの一つです。

「深淵をのぞくとき、深淵もまたこちらをのぞいているのだ」

マンハントを見ているとき、この言葉を思い出してしまいました。そんな二人の人生が描かれたマンハントに、ハマりにハマってしまいましたが、一体何が面白いかを書いていきます。
マンハントは、事実をもとにしたドラマです。そのため、セオドア・カジンスキー逮捕を含めた内容は周知の事実とも言えますが、以下感想はドラマのネタバレを含んでおります。そのため、本文を読まれる際はこの点をご了承ください。

 ユナボマーことセオドア・カジンスキーの思想

そもそも僕はユナボマーの知識は皆無と言っていい状態で、マンハントを見始めました。ユナボマーは17年間に16個もの爆弾を送り付け、死者3名負傷者多数の事件を起こしたアメリカ史上最悪の爆弾魔です。当初の犯行では大学と空港を狙っていたことから、「University」(大学)と「Airline」(空港)の頭文字を取り、「Unabomer」とFBIが名づけました。

冒頭でも述べたように、僕は「爆弾魔は、爆弾で何かを破壊すること自体が犯行の目的」と思い込んでいましたが、ユナボマーことセオドア・カジンスキーは違いました。彼には彼なりの思想があり、犯行声明文「産業社会とその未来」もFBIや新聞各社に送り付けていたのです。また、セオドア・カジンスキーは俗世間から離れ、一人山小屋で電気もガスもない生活を送っていました。僕が思う爆弾魔のイメージとはかけ離れており、その分セオドア・カジンスキーに興味がわき、物語の奥深くへ引き込まれていきました。
物語終盤にはセオドア・カジンスキーの生い立ちが描かれており、彼の孤独の一端を垣間見れるエピソードになっています。正直、何かしら過去にトラウマ級の事件があったわけではなく(あったといえなくもないですが、あの体験はやめようと思えば自らやめれたはず)、セオドア・カジンスキー自身はIQ167の頭脳の持ち主でハーバード大学を卒業し、明るい将来が待っていたように思えます。何がセオドア・カジンスキーをアメリカ犯罪史上最悪の爆弾魔ユナボマーに変えてしまったのでしょうか?僕には本作を最後まで見ても、結局のところ理解できませんでした。

ユナボマーを追い詰めたジム・フィッツジェラルドFBI捜査官と捜査手法

17年間もの間、FBIを始め各捜査機関を翻弄し続けたセオドア・カジンスキー。そんな彼をどのように追い詰めたかというと、なんと「言語」です。
ユナボマーが新聞各社に送り付けた犯行声明文の論調から、フィッツジェラルドはセオドア・カジンスキーにたどり着きます。あくまで雰囲気ですが、この捜査過程は映画「ゾディアック」を彷彿とさせました。なので、「ゾディアック」のような人の心理に迫るサスペンス好きであれば、興奮すること間違いなしだと思います。
なお、ジム・フィッツジェラル捜査官は実在の人物で、現在は「クリミナル・マインド」などのアドバイザーをしているようです。

気になるシーズン2は?

公式にはまだ何も発表がありません。しかし、シーズン1を見終わった限り、物語としては完璧に完結しています。そのため、シーズン2があったとしても「True Detective」などのように全く異なる物語としてスタートすると思います。この推測の理由として、正式タイトルが「Manhunt: Unabomer」となっているからです。
あくまで勝手な僕の推測ですが、シーズン毎に取り上げる事件を変えていくのではないのでしょうか?例えば「Manhunt: charles manson」みたいな。これ、半分僕の願望も入っているのですが、可能性は0ではない気がします。。

というように、本作は最高に面白いです。そして、本作を通じてユナボマー事件を様々な角度から知ることができます。
僕が本作を高く評価する理由の1つとして、「被害者の痛みを描いているため」です。ユナボマーの犯行の被害者達がセオドア・カジンスキーに心情を訴えるシーンがあるのですが、このシーンによってユナボマーをヒーローではなく、きちんと犯罪者として描いていると思います。僕にとって、ここ重要でした。

ただの娯楽作品には収まらない「Manhunt: Unabomer」。サスペンス好きには超おすすめ作品です。
しかし、Netflix製作ドラマはどれもクオリティーが高すぎてビビりますね。他にもNetflix製作ドラマでおすすめ作品があるので、今後当ブログでご紹介していきます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

【海外ドラマ】本当に面白くてみんなに観てほしい、かなり偏った海外ドラマランキングTOP10

みなさん、海外ドラマはお好きですか?
僕は海外ドラマを見続けてもう10年以上経ちますが、いまなお海外ドラマ愛は膨れ続けています。
一昔前は海外ドラマと言えば、「暇つぶしのために観る」、「映画より下」などのネガティブな意見もあったかと思いますが、マシュー・マコノヒーケヴィン・スペイシーなどのハリウッド俳優が海外ドラマに出演したり、「セブン」、「ドラゴン・タトゥーの女」で有名なデヴィッド・フィンチャー監督が積極的に海外ドラマの製作に乗り出したりと、海外ドラマは新たな立ち位置を確立しつつあります。

そこで今回は自身の海外ドラマ遍歴を冷静に整理する意味も込めて、ランキング形式でおすすめ海外ドラマを紹介したいと思います。最近の作品だけでなく、オールド作品もご紹介します。
ただ、あくまでランキングは僕の主観によるものなのでその点はご理解いただき、お楽しみください。

10位:HANNIBAL

HANNIBAL/ハンニバル DVD BOX

HANNIBAL/ハンニバル DVD BOX

 

サスペンス映画の金字塔、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクター博士の若き日を描く本作。ただし、物語の時代としては2013年に設定されており、映画とは時系列が異なります。
HANNIBALのドラマ化を知った際、「ハンニバル・レクターアンソニー・ホプキンス以外考えられない」と思いましたが、大きな間違いでした。
本作でハンニバル・レクター博士を演じるのは、「007 カジノ・ロワイヤル」で悪役として大きな存在を残したデンマークの至宝マッツ・ミケルセン。危ない精神異常者という印象が強かったアンソニー・ホプキンスレクター博士とは違い、マッツ版レクター博士は知的でどこまでも美しく、何より紳士です。
その分、時折見せるサイコパスとしての眼差しには本当に恐怖しますし、マッツの屈強な体格が物語に説得力を与えます。これだけ強そうな人だったら、FBI捜査官や成人男性が負けても無理ないと。。
そして映画版とは違い、ドラマ版ではレクター博士自ら料理するシーンが多くありますが、この料理する様がかっこいい。。マッツのエプロン姿や包丁さばきなどは、ホント憧れます。(料理の材料は置いておいて。。)

というように、新しいハンニバル・レクター像を作り上げた本作は、映画シリーズのファンだとしても十二分に楽しめると思います。(むしろ、映画の小ネタがあちこちに散らばっているので、映画シリーズは一度見ておいた方が楽しめます。)
ただし、グロシーンがあまりに強烈なため鑑賞するには注意が必要です。また、本作はシーズン3で打ち切りになっており、エンディングは多少駆け足感があったためこの順位としました。

9位:House of Cards

ケヴィン・スペイシーの大スキャンダルにより、悪い意味で注目を集めてしまった本作ですが、作品自体は傑作に違いありません。映像ストリーミング配信会社のNETFLIXが、オリジナル作品の第一弾として製作した本作はまさに海外ドラマに様々な意味で改革を起こしました。デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮を務めたり、ネット配信ドラマとしては初のエミー賞受賞だったりと。
この辺りについては他の方が散々記事を書いているので 、僕はあくまで物語について書きます。

本作はケヴィン・スペイシー演じる下院議員のフランク・アンダーウッドが、自身の野望実現のためにあの手この手を尽くし、成り上がる様が描かれています。一見よくあるドラマにも見えますが、野望達成のための執念を時にはポップに、時にはシリアスに、洗練された映像で表現されている点が本作の魅力だと思います。
フランクは、シーズン1ではホワイトハウス入りを目指しますが、ホワイトハウスへの道は決して楽ではなく、様々な障害に阻まれます。しかしフランクは如何なる障害もなぎ倒し、確実に前進します。人を傷つける、裏切る、貶める、フランクは必要とあればこれらを迷うことなく実行します。その姿は、まさにダークヒーロー!
サスペンス好きにはたまらない作品であることは間違いないです。

8位:The Closer

クローザー <ファイナル・シーズン> コンプリート・ボックス [DVD]

クローザー <ファイナル・シーズン> コンプリート・ボックス [DVD]

 

 海外ドラマは、1話完結物(BONES、クリミナル・マインドなど)と続き物(プリズン・ブレイク、リベンジなど)に分けることができます。1話完結物のメリットは、気軽に見れること。デメリットとしては、物語が軽くなったり、単調になってしまうということがあります。
しかしこのクローザーは、1話完結物でありながら、重厚な物語をこれでもかと放り込んできます。

クローザーはロサンゼルス市警察を舞台にした、いわゆる刑事もののドラマです。そのため殺人事件が主なエピソードになるのですが、事件や登場人物の背景が綿密に描写されており、エピソードによっては見ていることが辛くなる瞬間が多々あります。グロ描写などは一切無いのですが、キャラクターの会話から想像が膨らんでしまい、頭の中で非常に残酷な映像が流れてしまうのです。
ただ、それでもテンポよく見れる理由としては、登場人物の各々のキャラクターが立っているから。
特にキーラ・セジウィック演じるブレンダリー・ジョンソンは、愛してやまないキャラクターの1人です。キュートで、破天荒で、強くて、そして脆い。「クローザーにハマる」≒「ブレンダにハマる」と言っても過言ではありません。これは、吹替えを担当している山像かおりさんの影響もあるため、吹替えで見ることを強くおすすめします。
※僕は海外ドラマは、吹替え派です!

7位:Breaking Bad

 海外ドラマ好きなら、一度は耳にしたことであろうBreaking Bad。第66回エミー賞では主要6部門受賞という快挙も達成したまさに怪物ドラマです。
練りに練られたストーリー、全く飽きさせない映像、何より終わってほしいところで綺麗に終わるという潔さなど、まさに歴史に残る素晴らしい作品なのですが、本作はブライアン・クランストン演じる主人公ウォルター・ホワイトに共感できるか否かがこのドラマへの愛着に繋がると思います。

本作のあらすじは、末期がんを宣告された化学教師のウォルター・ホワイトが、家族に財産を残すためにドラッグ密造を行うサスペンス・ドラマです。僕は最初、「気弱な化学教師が、器のでかい闇の帝王に変貌を遂げる様」が見れると思っていたのですが違いました。
たしかに闇の帝王になっていくのですが、ウォルターは最後まで自己中心的な考えで、他人を、友人を、家族を不幸へ引きずり込んでしまいます。しかも、それはすべて家族のために”やってあげている”と考えていて、正直僕は共感どころか、ウォルターに嫌悪感すら感じてしまいました。あと妻のスカイラーにも。。。
他の作品と違い主人公に魅力を感じませんでしたが、その分輝きを放っていたのがアーロン・ポール演じるジェシー・ピンクマン。「Breaking Badはジェシー・ピンクマンという男の成長を記した物語である」と僕は勝手に思っています。シーズン1ではただのドラッグ・ディーラーだった男が様々な挫折、数々の出会いを経験し、紆余曲折しながらも何とか人生を進もうとしている様に、激しく心を揺さぶられました。何より、アーロン・ポールの演技が凄まじい。。憑依型という言葉がピッタリくるような役者さんだと思います。
また、脇役陣のキャラクターも個性が突出しまくりで、最後まで物語に没頭し続けながら感動の大フィナーレを味あうことができるでしょう。

6位:Friends

 もう二度とこんなドラマには出会えないだろうと確信できるほど、最高のコメディ・ドラマ。それが、フレンズです。
1994年から2004年にかけて放送された伝説的なドラマですが、現代の高い映像クオリティーに慣れている人からみるとオールド感は感じると思います。しかし、それでも見てほしいし、見たら必ず幸せになれるはず!と断言したくなるほど、僕はこのドラマが大好きです。
物語としては6人の男女の日常を描いたものですが、シーズンが進むごとにキャラクター同士の人間関係が発展し、コメディー・ドラマなのにストーリーも重要になってきます。
本作は主要キャスト6人全員が主役といっても過言ではない作りですが、シーズン3を見終わるころには、この6人全員に愛情を持っている自分に気付くはずです。僕は今でもフレンズを繰り返し見るのですが、理由はいたって単純。この6人に会いたくなるからです。僕にとって、レイチェル、ジェシー、モニカ、チャンドラー、フィービィー、ロスはただのドラマの登場人物ではなく、まさに友達(フレンズ)なのです。

5位:デスパレートな妻たち

 おいおい、Breaking Badより上の順位かよ!っていう意見が飛んできそうですが。。シーズン1からリアルタイムで見ているので人一倍思い入れが強く、この順位としました。面白いはもちろんですが、何より好きって気持ちが強い作品です。
デスパレートな妻たちは、コメディ・ドラマという立ち位置ながらサスペンスの要素も入っており、先が気になる構成になっています。ついつい一気見しがちな作品です。
この手のドラマはシーズンが長くなると色々物語が破綻しがちなのですが、本作も実は破綻していると思っています(笑)。それでもこの作品に魅力を感じてしまうのは、主要キャスト4人の魅力と各エピソードの終わり方が秀逸な点です。エピソードの最後には、必ず心がほっこりするいい話を挟んで気持ちのいい終わり方をしてくるんですよ、このドラマは。
基本はコメディ物なのでかなり笑えて、サスペンス要素もあるのでハラハラしたり、そして最後には必ず優しい気持ちになれる、それがデスパレートな妻たちです。この基本スタンスをシーズン8まで崩さずにやり通したことに、畏敬の念を感じます。最終シーズンは、まさに大フィナーレでした。

4位:Better Call Saul

 「スピンオフ物は成功しない」という僕の持論を、見事に打ち崩してくれた最高の作品、それがベター・コール・ソウル(ソウルに電話しよう!)です。
Breaking Badで強烈な印象を残したソウル・グッドマンを主人公とした、Breaking Badのスピンオフに当たる本作。時系列としてはBreaking Badより以前の話で、ソウル・グッドマンが本名のジミー・マッギルで弁護士活動を行っているときから、どのようにソウル・グッドマンになったかを描いています。
Breaking Badのスピンオフのため、Breaking Badのキャラクターも何人か出てくるのですが、準主役と言っても過言ではないのがマイク・エルマントラウト。帝王ガスの右腕として暗躍した、あの渋すぎるおじいちゃんです。
Breaking Badでは寡黙なイメージしかありませんでしたが、本作ではマイクの悲しい過去や何故犯罪に手を染めるにいたったかの葛藤が描かれています。そして色々と凄すぎる犯罪スキルもこれでもかと披露してくれます。
もちろん、主役のソウル・グッドマンも魅力全開で、あのテンポのいいトークに、スタイリッシュな映像の合わせ技とくれば、面白くないわけがありません。それと、本作にはソウルの兄も登場します。この兄はある特殊な病気にかかっているのですが、この設定が本作にいいスパイスを与えています。(何の病気かは見てのお楽しみ)
もはや伝説となりつつあるBreaking Badのスピンオフ作品ということで、懐疑的な見方などあったかと思いますが、そのプレッシャーをはねのけ想像以上の作品となったベター・コール・ソウル。Breaking Badファンなら、必須の作品です。

3位:True Detective

 マシュー・マコノヒーダラス・バイヤーズクラブアカデミー賞を受賞した翌年に本作に出演したこともあり、大いいに注目を集めた本作。
一昔前は「映画>ドラマ」という声もあったかと思いますが、近年ドラマのクオリティーはあがる一方で、2時間という制約がある映画とは違い、時間的制約がないドラマは人の心の移り変わり、複雑な人間関係などをより深く表現できる媒体と言えます。

本作は1995年に発生した連続殺人事件を追う2人の刑事の物語です。時系列としては、殺人事件発生当時の1995年と17年後の2012年を行ったり来たりします。全編を通して陰鬱な雰囲気で、画面から汗のにおいまで漂ってきそうな独特な映像美に、一気にTRUE DETECTIVEの世界に引き込まれるでしょう。
殺人事件自体もサスペンスファンはかなり興味がひかれる設定ですが、何より主人公2人の刑事のキャラクター、心の変化、周囲の人間との関係性に一瞬たりとも目が離せなくなります。特に主人公の1人であるラスト・コール刑事は、まさにマシュー・マコノヒーにしか演じることのできない唯一無二なキャラクターです。
また、本作はシーズン2まで放送されておりますが、シーズン1とシーズン2は全く別物です。TRUE DETECTIVEシーズン1は全8話で完結するので、非常に見やすい作品です。シーズン2になると、キャラクターや設定も一新され、全く別のドラマになっています。(ちなみにシーズン2はコリン・ファレルが主演!)
脂が乗りまくっているマシュー・マコノヒーが怪演している本作、は海外ドラマファンはもとより、映画ファンも必見ですよ!

2位:The Walking Dead

 海外ドラマに明るくない人でも、このドラマの存在は知っているかもしれません。「WALKING DEAD」というタイトル通り、ゾンビが蔓延した世界を描いている本作。
これまでゾンビを描いた映画は数多くあり、その中で名作とうたわれる映画もあります。すでにゾンビの世界観は映画で表現し尽くされていると思っていましたが、本作はドラマという長丁場の利点を生かして、極限の世界に放り込まれた人間の心理を、また人が変わっていく様をとても丁寧に描いています。
特に顕著なのが、主人公のリック・グライムズ。シーズン1、2では正統派ヒーローだったリックですが、シーズン3あたりから人が変わっていきます。とんでもない出来事の連続で、凶暴な側面が表れてくるのですが、ある意味この極限の世界に順応していっているんですね。そういう意味でいうと、本作はある意味ドキュメンタリーとも言えるかもしれません。
そのため、このドラマでは目を覆いたくなるような場面が多く存在します。グロ描写に慣れている方でも、殺される人、殺してしまった人の背景が丁寧に描かれている分、その設定に心がやられてしまう可能性もあるので、視聴する際は十分にお気を付けください。
ただ、本作は絶望の世界の中でも、生きる希望を要所で描いています。絶望だけで終わらないのが、本作が世界中に支持される魅力だと思います。

1位:HOMELAND

 僕がこれまでに見た海外ドラマの中で、最も心揺さぶられた作品がHOMELANDです。
正直思い入れが強すぎて、自分のつたない文章では本作の魅力を正確にお伝えする自信はありません。なので、まず本作を見てください(笑)。
と言ってしまうと元も子もないので、頑張って書きます。本作はCIA職員のキャリー・マディソンと8年間戦争捕虜としてテロリストグループに捕まっていたニコラス・ブロディを中心に、アメリカとテロリストとの戦いを描いています。このキャリーとブロディの設定が、本作を魅力的な作品に仕立てています。
キャリー・マディソンは双極性障害という持病を抱えているため、CIAには病気を隠しながら働いています。そのためキャリーは気分の浮き沈みがとても激しいのですが、キャリーを演じているクレア・デインズ本人が双極性障害を抱えているのでは?と疑いたくなる演技力です。
一方のブロディは、8年間戦争捕虜としてテロリストに捕まっていたところを救出され、一躍ヒーローとしてアメリカに帰国します。しかし、実はテロリストに寝返ったのではないか?とキャリーに疑惑を持たれ、また捕虜として8年間も幽閉されていたことによるトラウマに苦しめられます。このニコラス・ブロディを、ジェームズ・ボンド候補にも名前が挙がったダミアン・ルイスが熱演しています。
ちなみに2012年のエミー賞では、ダミアン・ルイスが主演男優賞、クレア・デインズは主演女優賞のW受賞をはたしています。
なお僕の個人的な感想としてはシーズン1はあくまで準備運動といった感じですが、シーズン2からは怒涛の展開の連続です。僕はシーズン2に入ってから、完全にHOMELANDにハマりました。そのため、シーズン1でピンと来なくても、シーズン2も見ることを激しくおすすめします。そしてシーズン3で一旦の完結を迎えるのですが、シーズン3のラストシーンは生涯忘れることはないと思います。それほどまでに、完璧なシーンでした。

 

というように、自分の思いつくままにおすすめ海外ドラマについて語ってみました。改めて言いますが、海外ドラマは非常に進化しています。2時間という時間制約がある映画とは違い、物語をより深くまで掘り下げることのできるドラマは、これからもさらに注目を集め続けることでしょう。
これまで海外ドラマに興味がなかった方も、これを機に海外ドラマに触れてみてはいかがでしょう?面白いですよ、海外ドラマ。

30歳でSEに転職して、今とても苦しんでいる話

こんにちわ。今日は、少し自分のことを書こうと思います。
僕は現在32歳ですが、30歳のときにIT業界へ転職しました。ちなみに前職はビル管理をやっていて、学生時代もプログラミングは全くやったことがありません。

いわゆる、プログラミング未経験なのに30歳でIT業界に転職した人です。
僕自身、IT業界への転職を決意してからは、「30歳 IT 未経験 転職」といったキーワードでぐぐり、いろんな方のブログを見てモチベーションを高めていました。
そして何とか転職に成功し、現在IT業界3年目に突入しました。

そこで、実際にIT業界に転職してみて感じたことをいろいろ書いてみようと思います。
転職前の自分がそうだったように、このブログがこれから転職する方の役に立っていただけたらとても嬉しいです。

プログラミング未経験でもIT業界へ転職は可能か?

 (あくまで僕の経験を元にしていますが)YESです。僕自身、プログラミングは全くの未経験で、就職してからの研修で初めてプログラミングを経験しました。それでも何とか今、仕事でプログラムを書いています。
自分もそうだったんですが、「全くの未経験はまずいから、少し勉強してから転職活動を始めた方がいいのかな?」と考えてしまうかもわかりませんが、そういう時間がもったいないので、まずは履歴書を送った方がいいと思います。

実際にIT業界へ飛び込んでみて

そもそも僕がIT業界へ転職を決めた理由は、「モノづくり」がしたかったからです。子供の時はガンプラ作りを趣味としていて、大人になってもモノづくりをしていたかったからです。

がしかし、いざ業務が始まってみると、ドキュメント(書類)作りが業務の大半を占め、ソースコードを見ることさえ出来ない日々が長く続きました。
そして、やっとプログラムをかける現場に配属となっても、一番使うソフトはExcelです。ホントに、Excelばっかり触っています。ネットでこういう話は見たことありますが、本当でした。正直、Excel作業は楽しくないです。。

30歳で業界未経験というのは妨げにならないのか?

なっています。ネットでは、IT業界未経験で入ってバリバリこなせている方を見ますが、僕の場合は違いますね。かなり、毎日へこんでいます。
というのも、30歳だと普通は何かの役職についている年齢です。チームのリーダーだったり、すごい人は部署のリーダーだったりと。そんな中、僕は分からないことの方が多いです。だからこと、周りの人は「この人は年齢もまあまあいってるのに、何でこんな初歩的なことを知らないのだろう」っていう目になってしまいます。(特に現場に出ていると、僕が未経験なんてことは周りの人は知りようがないので)
自分としては頑張っているつもりでも、周りが求めるレベルについていけないのが現状です。これが新卒であれば、周りの目も全く違ったと思います。

総括

「30歳未経験であってもIT業界へ転職はできるし、本人次第ではあるけれどもプログラムも書けるようになる」というのが、僕自身の経験をもとにした自論です。

ただし、30歳という年齢で辛いことは多いです。ですが、プログラムが書けるようになると、できることが増えるので自分にとってプラスになることは間違いないですね。

こんな僕でさえできたのだから、誰だってプログラマーになれると思います。何もせずに諦める前に、一歩進んでみてはいかがでしょうか?

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

2017年の振り返りと2018年に向けて

あけましておめでとうございます。
2017年1月3日から当ブログを始めたので、ブログ歴がちょうど1年になりました。いい機会なので、ブログの成果を振り替えってみたいと思います。

アクセス数から振り返る

1年間の当ブログのアクセス数は、合計487。
ひどいですね。よく「ブログを始めて1カ月で3万PV達成した」なんてエントリーを見ますが、現実はこんなものです。何故、ここまでブログをアクセス数が伸びなかったのか、自分なりに検証してみました。

投稿数から振り返る 

1年間に自分が投稿したブログは、28。1カ月に2つのペースですね。
やっぱり、母数が少ないと読まれる可能性があがりません。逆の立場で考えても、「投稿数が少ないブログ」=「もう閉鎖したブログ」というイメージを持ち、読もうと思いません。

ただ、やたらめったら投稿しても、アクセス数は上がるとは思いません。
「質も量も大事」と言ってしまえばおしまいですが、個人的には質の方が大事だと思っています。超有名ブロガーさんは、質も量も高いですが、超がつくほど有名ではないが、ある程度のPV数を確保しているブロガーの方は、投稿数はそれほど多くはないが、投稿されるブログはすべて質が高いように感じます。

じゃあ、自分に置き換えると質が高いブログって、どんなブログなんだろう。。

ブログの質から振り返る

そもそもブログって、自分以外の他人に読まれます。そうすると読んでくれた方が、「読んでいて楽しいな」、「このブログを読んでよかったな」と思われるブログが、質の高いブログだと自分は考えました。
この意識が全く足りていないことが、アクセス数が伸びなかった原因だと思います。個人でやっているブログなので、自分が書きたいことを書くのは変わらないのですが、「これ、他人が読んだらどう思うだろう?」って意識するだけでも大きく変わると思いました。

じゃあ、2018年はどうする?

 他人が読んで喜ばれる内容だと、やっぱり「他人が知りえない情報を発信する」ことがいいのかなと真っ先に考えました。プログラムの技術ブログだったり、専門分野を生かした情報発信ブログだったりと。

しかし、自分はこういうのは無理だなと早速あきらめました。そもそも人様に提供できるような情報なんて持ち合わせていない。。
自分には何があるだろうと考えてみたら、以下が思いつきました。

  • 30歳未経験でIT業界に転職した体験
  • プログラム未経験からのUnityを使ったゲーム制作の体験
  • 10年以上見続けているNBAの感想・レビュー
  • 5年以上見続けている海外ドラマの感想・レビュー
  • NBA以外にもMLBUFC、プロレスなどを見ているのでその感想・レビュー

大きく分けて、「体験系」と「感想系」です。
僕は30歳未経験でIT業界に転職して、一応いまだにSEとして働いているので、この体験は誰かに喜ばれるのでは?と考えました。そういえば自分も、IT業界に転職する前はこういう体験・挑戦系のブログを多く見ていました。

次に「感想系」ですが、他人の感想って気になりませんか?僕は、純粋に観たことがない作品の評判調査として他人の感想を見るときもあれば、自分が見た作品を他の人はどう感じたんだろう?って気になり見ることがあります。

この2本柱を主軸として、2018年はブログを書いていこうと思います。せっかく書くからには、より多くの人に読んでほしいですから。頑張るぞ、自分。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

アメトーークでプロレス大好き芸人をやってたから、自分のプロレス遍歴をさらしてみる。

こんにちわ。UUC1Hです。

普段はゲーム開発を記録することをメインとするブログですが、今日は面白い番組を見たのでその感想を書きたいと思います。
何を見たかというと、ブログのタイトルのまんまですが、アメトーークです!
僕は毎週アメトーークを見ているわけではないのですが、今日は「プロレス大好き芸人」ということでリアルタイムで見ました。

まず第一の感想として、

「すげー面白かった!!!」

はい、まずこれに限ります。ケンコバ、博多大吉さん、勝俣さんが出てる時点でプロレス愛は間違いないと思ってましたが、出演者の芸人さんたちはプロレス愛に満ち溢れてました(笑)。
この番組を見ていたら、自分の中のプロレス愛が再燃してきました。まんまと、番組の意図道理になってしまいましたね。
そこで、自分が歩んできたプロレス遍歴を思いつくままに書いていきます。

プロレスとの出会いは武藤敬司で、武藤敬司との別れがプロレスとの別れだった

自分は今31歳。プロレスを見始めたのは小学6年生ごろだったと思います。
きっかけは単純で友達が見ていたから。しかも大勢ではなくて、自分を含めて3人だけでした。
流行りものが嫌いだったので、「みんなが見ていないプロレス見てる俺、かっけー」的な気持ちもありました。
僕が見ていたのは新日本プロレス。見始めた時期がすごく良くて、当時の新日本プロレス武藤敬司率いるnWo蝶野正洋率いるT-2000の戦いがメインでした。黒と黒の戦い。小学生が夢中になるには充分すぎましたね。

また、当時の武藤選手はホントに輝いていて、無敵を誇ったスコット・ノートン選手からIWOチャンピオンベルトを奪取、小島聡選手とのタッグでG1タッグ優勝とノリにノリまくっていました。G1タッグ優勝を決めたとき、たしか越中選手に対してフランケンシュタイナーを決めてからのフォールだったのですが、このときのフォールがかっこよすぎた。。20年たった今でも、あのフォールは忘れられない。。

そして、忘れられないのがIWGPの2度目の防衛戦となる天龍源一郎戦。「ミスタープロレスの名をいただく」と臨んだ武藤選手の気迫に応えるように、天龍選手も雪崩式のフランケンシュタイナーを繰り出す(恐らく初めて使った技)など、20分を超える凄まじい試合でした。
最後は武藤選手の膝が直撃したムーンサルトで3カウントを奪い、ベルトを死守。試合後に武藤選手が、「ミスタープロレスは、天龍源一郎のものだ」と語っていたのが印象的でした。

しかし、栄光はいつまでも続かないのは、どんなスポーツでも共通ですね。年末に天龍源一郎IWGPのベルトをかけて再戦することになりました。この試合は、前回の試合を上回る白熱っぷり。天龍選手が逆水平を放てば、武藤選手はバク宙蹴りで応戦し、前回3カウントを奪った膝を当てるムーンサルトを繰り出すも今回は3カウントを奪えず。。
そして、天龍選手は驚きの技を出します。なんと、佐々木健介選手(元祖は北斗晶選手)の必殺技のノーザンライト・ボムです。当時はぶったまげましたね。。武藤選手は2.99999秒で返すも、もう一発ノーザンライト・ボムを食らわされてさすがにフォールを返せず。。IWGPのベルトを失います。
続いて、年始の東京ドームで行われた蝶野選手とのシングルマッチ。ここでは、蝶野選手が初めて見せるクロス式STF(この時、特殊なリストバンドもしていた)で、痛恨のギブアップ。。nWoは完全に消滅へ追い込まれ、武藤選手もアメリカのプロレス団体WCWへ参戦します。ここが、武藤選手の大きな区切りだったことは間違いないはず。
僕がプロレスを見なくなったのも、このあたりですね。

また、当時の新日本プロレスに風というか、事件を起こした選手も忘れてはいけません。邪道大仁田厚です。

大仁田厚という事件

 まさに事件だったと思います。大仁田厚選手が、すでに引退していた長州力と試合をさせろと新日本プロレスに直談判します。もちろん新日本はそんなことを許すわけがなく、代わりに佐々木健介選手と試合が組まれます。
試合内容としては、健介選手の一方的な試合展開となりましたが、最後の最後に大仁田選手が健介選手に火を放ち、大仁田選手の反則負け。これまで、新日本プロレスのリングで火を放った選手なんているのだろうか。。

その後も大仁田選手の新日本プロレス参戦は続き、今度は蝶野選手とあろうことか有刺鉄線電流爆破デスマッチを行います。新日本プロレスに有刺鉄線電流爆破が持ち込まれるという前代未聞の事態が発生しました。
試合はたしか引き分けだったような。。(ここあんまり記憶が定かではないです。)
驚きだったのが、その後蝶野選手と大仁田選手はタッグを組み、武藤選手と試合を行います。ここで、禁断の大仁田選手があろうことか武藤選手に毒霧を出すんですね。

ここで武藤選手がキレて、グレートムタ vs グレートニタの試合が決定します。試合は神宮球場の屋外で行われ、久しぶりのグレートムタの登場、有刺鉄線電流地雷爆破デスマッチで相当期待が高かったのですが、試合内容としては正直記憶に残らないものでしたね。グレートムタの凄さは、蝶野選手と組んでいたときのnWo時代が最高潮だったと思います。まさに何でもありでしたからね。そして、今でもムタが毒霧を口に含むタイミングは分からない。。

佐々木健介蝶野正洋、グレートムタときて、ついについに長州力戦が決定しました。試合形式も有刺鉄線電流爆破デスマッチ。試合内容は、、、「長州力強し」というものでしたが、長州力を引っ張り出した大仁田厚はやっぱりすごいですね。「涙のカリスマ」という二つ名に偽りなしだと思います。

不死鳥ハヤブサという天才レスラーについて語らせてほしい

ここまで新日本プロレスについて語ってきましたが、「コロッセオ」という格闘技の深夜番組がスタートしたことで、インディーズ団体についても知るようになりました。
ドラゴンゲートのCIMA選手やストーカー市川選手はこの番組で知りましたし、インディーズ団体の技の多彩さ(特に空中殺法は自分の斜め上でした)には熱くなりましたね。

そこで特に心ひかれたのが当時FMWに所属していたハヤブサ選手です。ハヤブサ選手は、まさに別格でした。
FMWはインディーズ団体ながらメジャー団体にひけをとらない観客動員数を誇っていました。しかし、FMWの顔でもあった大仁田厚を失い、「大仁田厚がいなければFMWは3カ月でつぶれる」と言われながらも、FMWは持ちこたえます。それは、新しいFMWのエースであるハヤブサ選手が所属していたからです。

ハヤブサ選手は、リングネームの通りまさに不死鳥のごとく空を舞っていました。まさに空中殺法の天才。
ファイヤーバードスプラッシュ、フェニックススプラッシュ、シューティングスタープレスを必殺技として持ち、すごいのはこういう高難度の技を普通の地方大会とかで出していたことです。
こういう危険性のある大技は、大きな大会でしか出さないものと思っていましたが(個人の感想です)、ハヤブサ選手は違いました。お客さんはハヤブサ選手の空中殺法を見に来ていることを自覚してからか、大技を惜しみなく出していましたね。まさに命をかけて、空を舞っていたと思います。打点の高いドロップキック、ファルコンアローなどのスープレックス系の技の美しさと、どれを取っても超一級でした。

僕はプロレスラーは「夢を与えてくれる職業」だと思っているのですが、ハヤブサ選手ほど夢を与えてくれたレスラーは僕は知らないです。いや、マイクパフォーマンスがホントにかっこよかったんですって。

「お楽しみはこれからだ」

この言葉に夢を見せてもらった人がどれだけいることか。
しかし、ハヤブサ選手は試合中の事故で全身不随になってしまいますが、レスラーへの復帰を宣言します。普通に考えれば不可能に思えますが、「ハヤブサ選手ならば」とファンなら信じていたと思います。
リハビリを行い、車椅子から立ち上がったハヤブサ選手の姿はまさに不死鳥でした。

本当に残念ですが、ハヤブサ選手こと江崎英治さんは昨年亡くなられました。しかし、僕は一生ハヤブサ選手のことを忘れません。それほど、素晴らしいプロレスラーだったからです。

アメトーークでプロレスに新たに興味が湧いた人も多くいると思いますが、これを機にハヤブサ選手についても知ってほしくこのブログを書きました。
僕自身も最近はプロレスを見なくなっていたんですが、これを機にプロレスを見ていこうと思います。
何が言いたいかというと、プロレスって最高ですね。